Kutsuki DataBank / Phase 4
患者は定着しているか
初めて来た患者が、その後も来続けているかを見ます。
90日以内にもう一度来た人
41%
初回来局から90日以上たった 7,937人のうち
初回が門前 92% / 門前以外 41%
次の来局までの間隔
約4週間
真ん中の値 28日
4週間以内に次の来局があった割合は 50%
クリニックによる再来率の差
最大26ポイント
初回の患者が30人以上いる 9院で比較
最も高い院 58% / 最も低い院 32%
1回だけで来なくなった人
41%
初回来局から90日以上たった 7,937人のうち
90日以内にもう一度来た人は 41%
- わかったこと
- 初めて来た人のうち、90日以内にまた来るのは41%です。
- 良い?悪い?
- 約59%は90日以内に戻らず、41%は1回きりです。経由クリニックによって再来率に最大26ポイントの差があります。
- 次にやること
- 初回来局時の声かけ(次回の来局案内、お薬手帳・LINE登録など)を徹底し、再来率の低いクリニック経由の患者から優先して試します。
初回から何か月後まで来ているか
初回の翌月にも来た人は、門前経由で87%、門前以外経由で21%です。
この図の読み方初めて来局した月から数えて、その月にも来局した人の割合です。その月まで観測できる患者だけで計算しています。
クリニック別の再来率
初回に経由したクリニックごとの、90日以内にもう一度来た人の割合です(初回の患者が30人以上のクリニック)。
| 初回に経由したクリニック | もとになった人数 | 90日以内にもう一度来た人の割合 |
|---|---|---|
| 藤井クリニック | 164 | 58% |
| 医療法人高島整形外科 | 33 | 58% |
| 医療法人 恵仁会 田中病院 | 77 | 55% |
| 南茨木皮ふ科クリニック | 84 | 51% |
| 医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 | 3,933 | 41% |
| 医療法人創康会岸本クリニック | 136 | 41% |
| 南茨木グリーンクリニック | 107 | 41% |
| 平山皮フ科クリニック | 2,897 | 37% |
| 医療法人 医泉会 かしまクリニック | 84 | 32% |
患者のタイプ
患者は、来局回数・通うクリニックの数・距離などで、いくつかのタイプに分かれます。
この図の読み方点1つが患者1人です。色がタイプを表します。凡例の人数は、そのタイプの人数です。
| タイプ | 人数 | 薬局までの道のり(真ん中の値, km) | 年齢(真ん中の値) | 平均来局回数 | 門前以外経由の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 近所のたまに来る人 | 6,978 | 1.3 | 34歳 | 2.6回 | 100% |
| 近所の常連(複数のクリニックを利用) | 824 | 0.6 | 29歳 | 13.6回 | 100% |
| 遠方から来る人 | 409 | 12.2 | 34歳 | 2.4回 | 100% |
| よく来る常連の人 | 18 | 0.7 | 54歳 | 21.9回 | 0% |
1人あたりの粗利の目安
| 粗利を1回◯円と仮定した場合 | 1人あたり粗利合計(全体) | 初回が門前 | 初回が門前以外 |
|---|---|---|---|
| 1,000円 | 3,593円 | 25,467円 | 3,581円 |
| 2,000円 | 7,186円 | 50,933円 | 7,161円 |
| 3,000円 | 10,779円 | 76,400円 | 10,742円 |
| 5,000円 | 17,965円 | 127,333円 | 17,903円 |
観測期間中の来局回数 × 1回あたりの粗利です。期間後も通い続ける人の分は含まないため、少なめの値です。
専門家向けの詳細
専門家向けの詳細(コホート・ロジスティック・生存分析・マルチレベル・クラスタ)
データの扱いと限界
- 患者住所_詳細が全空欄(座標利用の意図的設計)。世帯クラスタ・家族波及は現データでは実行不可。
- 処方日数なし(間隔ピークが疾患周期か処方日数由来か分離できない)。
- LTVは打ち切り下限・粗利仮置き(config/economics.yaml)。
- 新患フラグは使用していません(識別力なし)。初回=期間内の最初の受診日です。
- 90日再来は初回が2026年5月2日以前の患者に限定(直近の初回 948人は観察期間不足で除外)。
コホート残存
平均残存: 3か月後 13.6% / 6か月 10.7% / 12か月 7.3%(初回門前 3か月 50.0% / 初回門前以外 13.7%)
全体コホート残存
この図の読み方初回来局月コホートごとの残存率(その後も来局し続ける割合)です。横軸は初回からの経過、縦軸は残存率。曲線が早い段階で落ちるほど定着が弱いことを示します。
初回が門前
この図の読み方初回が門前クリニック経由の患者だけに限定したコホート残存です。全体図と比較して、門前流入の定着の良/悪を見ます。
初回が門前以外
この図の読み方初回が非門前経由の患者のコホート残存です。面患者が定着しにくいか、逆にリピーター化しやすいかを門前と比較します。
初回90日定着(ロジスティック回帰)
モデル標本 N=7,361(道路距離30km以内)/定着率 41.4%/McFadden擬似R²=0.010/AIC=9909.6
90日定着率の層別とオッズ比(相関)
この図の読み方初回来局から90日以内に再来した割合(定着率)を層別に示します。門前/非門前・距離帯などで差があるかを見ます。短期定着のKPIです。
来局間隔(生存分析)
観測間隔 N=22,625 / 28日以内 50.4% / 56日以内 71.2% / Cox c-index=0.528
再来間隔の分布と生存
この図の読み方連続来局の間隔(日数)の分布と生存曲線です。中央値が処方サイクル(例: 28日)に近いか、長期空白がどれだけあるかを読みます。
LTV感度(来局回数分布)
粗利仮定ごとのLTV
この図の読み方来局回数×粗利仮定から求めたLTVの感度です。粗利の置き方を変えても門前/非門前の大小関係が崩れるかを確認します。打ち切り下限制です。
マルチレベル(クリニックRE)
ICC≈0.168(log来局、クリニック数 192、N=8,229)
クリニックランダム効果
この図の読み方90日定着をクリニック階層のランダム効果付きでみた結果です。ICCが大きいほど「どのクリニック経由か」で定着差が出ます。棒や係数はクリニック固有の上振れ/下振れです。
クラスタリングの設定
KMeans(標準化: 道路km・年齢・受診回数・受診クリニック数・非門前)。k=3〜6 を silhouette で比較し k=4(silhouette=0.533)を採用。タイプ名は各タイプで全体平均から最も上に離れた特徴(標準化で0.3以上)から付与。