Kutsuki DataBank / 来院経路
Kutsuki DataBank / 来院経路

来院経路の時系列追跡

耳鼻咽喉科・皮膚科で来た患者が、その後に内科など他の科へ広がっているかを見ます。

くつき薬局南茨木店受診 2024-09-02 〜 2026-07-31生成 2026-10-01 19:21
1回だけの患者
44%
3,947人 / 全8,885人
2回目まで来た人は 56%
耳鼻科・皮膚科から内科系へ
11%
初回が耳鼻咽喉科・皮膚科の 4,251人のうち
2回目で内科系へ移る割合は5.6%。初回が内科以外の患者全体(5.8%)とほぼ同じ
次の来局も同じ科
80%
ある来局から次の来局への移り変わり 10,802件のうち
別の科へ移ったのは 20%
わかったこと
耳鼻科・皮膚科で来た患者のうち、その後内科系へ移ったのは11%です。
良い?悪い?
初回が内科以外の患者全体(5.8%)とほぼ同じで、内科へ自然には広がっていません。
次にやること
内科系クリニックとの接点づくり(処方箋の直接獲得)を最優先にします。

耳鼻科・皮膚科の患者は内科系へ広がっているか

耳鼻科・皮膚科(橙)から内科系へ移った割合10.5%は、全体の平均(点線, 10.9%)とほぼ同じです。

pathways_acute_to_chronic.png
この図の読み方初回に各科を受診し、2回目以降も来た患者のうち、2〜4回目のどこかで内科系に移った割合です。点線は全体の平均です。

次の来局も同じ科か

次の来局も同じ科という人が80%で、来局の大半は同じ科の再受診です。

pathways_repeat_rate.png
この図の読み方緑が「次も同じ科」、橙が「次は別の科」。緑が長い科は単科で完結しており、他の科へ広げる余地が小さい。橙が長い科は他科への入口になっている。

専門家向けの詳細

専門家向けの詳細(到達状況・遷移行列・経路・限界)
結論(詳細)
  • 急性期(耳鼻咽喉科・皮膚科)を初回に受診した患者 4,251人のうち、2〜4回目までに内科系へ到達したのは 10.5%。2回目の遷移で見ると内科系へ移る割合は 5.6% で、初回が内科以外の患者全体(5.8%)とほぼ同じ。急性期患者が慢性疾患側へ広がっている形跡はない。
  • もとになった人数: 2回目以降が存在しない単発患者が 44.4%(3,947人)。以降の遷移率はすべて 2回目以降が存在する 4,938人 がもとになった人数。
  • 同一診療科リピートが 79.9% を占め、診療科変更は 20.1%(n→n+1 の全遷移 N=10,802)。

1. もとになった人数と到達状況

遷移率を読む前に、そもそも何人が2回目以降に到達しているかを示す。

区分人数全患者に対する割合
全患者8,885100.0%
単発(1回のみ)3,94744.4%
2回目に到達4,93855.6%
3回目に到達3,36237.8%
4回目に到達2,50228.2%

受診回数の中央値は 2 回。診療科を特定できなかった受診は 19 件(0.06%)で、遷移集計では「不明」として残している。

2. 診療科遷移サンキー(1回目→2回目→3回目)

サンキー図を開く

この図の読み方左から1回目・2回目・3回目の診療科。帯の太さが人数。同じ色の帯がまっすぐ右へ伸びていれば同一科のリピート、他の色へ流れ込んでいれば診療科をまたいだ利用。耳鼻咽喉科・皮膚科の帯が内科へ向かっているかを見る。

3. 遷移行列(n回目 → n+1回目)

行内構成比。n=1〜3をプール

行内構成比。n=1〜3をプール

この図の読み方行がn回目、列がn+1回目の診療科。行方向に足すと100%。対角線が濃いほど同じ科に留まっている。対角線から右下・左上に外れたセルが診療科をまたいだ移動で、ここが面展開の接点にあたる。

4. 同一診療科リピート率 vs 診療科変更率

診療科同一科リピート率診療科変更率N(遷移数)
精神科84.2%15.8%76
耳鼻咽喉科83.9%16.1%5,356
皮膚科81.2%18.8%3,466
泌尿器科78.3%21.7%152
内科70.1%29.9%1,403
小児科50.0%50.0%96
産婦人科47.6%52.4%21
整形外科39.6%60.4%106
眼科38.8%61.2%49
歯科37.3%62.7%51

5. 急性期は内科系へ広がっているか

初回診療科N内科系到達率区分
内科49382.6%初回から内科系(参考)
整形外科3531.4%その他の科
耳鼻咽喉科2,52511.4%急性期
皮膚科1,7269.3%急性期
泌尿器科586.9%その他の科
読み筋
  • 急性期(耳鼻咽喉科・皮膚科)を初回に受診した患者 4,251人のうち、2〜4回目までに内科系へ到達したのは 10.5%。2回目の遷移で見ると内科系へ移る割合は 5.6% で、初回が内科以外の患者全体(5.8%)とほぼ同じ。急性期患者が慢性疾患側へ広がっている形跡はない。
  • 比較群「非急性期かつ初回が内科系でない患者」は N=194 と小さく、到達率 19.1% は参考値。判定は母数の大きい2回目遷移のリフト 0.96倍で行っている。
  • 内科系クリニックとの接点づくり(処方箋の直接獲得)を最優先にする。急性期患者が自然に内科系へ流れるのを待っても広がらない。

6. 実際に多い経路 上位20

診療科ベース(3回目まで到達した 3,362人が母数)

経路(1回目 → 2回目 → 3回目)人数構成比
耳鼻咽喉科 → 耳鼻咽喉科 → 耳鼻咽喉科1,27938.0%
皮膚科 → 皮膚科 → 皮膚科76922.9%
内科 → 内科 → 内科2276.8%
耳鼻咽喉科 → 耳鼻咽喉科 → 皮膚科802.4%
耳鼻咽喉科 → 耳鼻咽喉科 → 内科742.2%
皮膚科 → 耳鼻咽喉科 → 耳鼻咽喉科732.2%
耳鼻咽喉科 → 皮膚科 → 耳鼻咽喉科571.7%
耳鼻咽喉科 → 内科 → 内科531.6%
皮膚科 → 皮膚科 → 耳鼻咽喉科511.5%
耳鼻咽喉科 → 皮膚科 → 皮膚科481.4%
皮膚科 → 内科 → 内科461.4%
耳鼻咽喉科 → 内科 → 耳鼻咽喉科351.0%
皮膚科 → 耳鼻咽喉科 → 皮膚科321.0%
皮膚科 → 皮膚科 → 内科280.8%
泌尿器科 → 泌尿器科 → 泌尿器科240.7%
内科 → 内科 → 耳鼻咽喉科240.7%
内科 → 耳鼻咽喉科 → 耳鼻咽喉科240.7%
皮膚科 → 内科 → 皮膚科210.6%
内科 → 内科 → 皮膚科200.6%
精神科 → 精神科 → 精神科190.6%

クリニックベース(同 3,361人が母数)

経路(1回目 → 2回目 → 3回目)人数構成比
医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 医療法人はせがわ耳鼻咽喉科1,27137.8%
平山皮フ科クリニック → 平山皮フ科クリニック → 平山皮フ科クリニック73421.8%
平山皮フ科クリニック → 医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 医療法人はせがわ耳鼻咽喉科662.0%
藤井クリニック → 藤井クリニック → 藤井クリニック591.8%
医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 平山皮フ科クリニック521.5%
医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 平山皮フ科クリニック → 医療法人はせがわ耳鼻咽喉科431.3%
医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 平山皮フ科クリニック → 平山皮フ科クリニック371.1%
平山皮フ科クリニック → 平山皮フ科クリニック → 医療法人はせがわ耳鼻咽喉科371.1%
医療法人創康会岸本クリニック → 医療法人創康会岸本クリニック → 医療法人創康会岸本クリニック361.1%
平山皮フ科クリニック → 医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 平山皮フ科クリニック270.8%
南茨木グリーンクリニック → 南茨木グリーンクリニック → 南茨木グリーンクリニック240.7%
医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 南茨木皮ふ科クリニック220.7%
医療法人 恵仁会 田中病院 → 医療法人 恵仁会 田中病院 → 医療法人 恵仁会 田中病院190.6%
南茨木皮ふ科クリニック → 南茨木皮ふ科クリニック → 南茨木皮ふ科クリニック160.5%
平山皮フ科クリニック → 医療法人創康会岸本クリニック → 医療法人創康会岸本クリニック150.4%
医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 医療法人創康会岸本クリニック150.4%
医療法人 医泉会 かしまクリニック → 医療法人 医泉会 かしまクリニック → 医療法人 医泉会 かしまクリニック140.4%
医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 医療法人 恵仁会 田中病院120.4%
医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 医療法人はせがわ耳鼻咽喉科 → 藤井クリニック120.4%
髙岡クリニック → 髙岡クリニック → 髙岡クリニック120.4%

7. 限界

限界
  • 自店を経由した受診のみ。他薬局で調剤された受診は観測できないため、「診療科を変えた」ように見えて実は自店を使わなかっただけ、という取りこぼしが含まれる。
  • 診療科は施設の標榜科から推定した主科であり、実際の受診科ではない。複数科標榜の施設では先頭の標榜科を主科としている。
  • 診療科を特定できない受診が 19 件ある(clinic_master の診療科欄が空欄の施設)。
  • 遷移は回数ベースで、受診間隔を考慮していない。2回目が翌日か1年後かを区別しない。